ルノアール

なんでか始め上野いちゃったよ。駅構内のチケット売り場のおっちゃんに「ルノアールは六本木だよー」って言われちゃった。あぶね。

ぽかぽか陽気になったら見に行く!って思ってたのに、一向に温かくならないうちに終わっちゃいそうだったので仕方なく。行った日(3/28)はチョーーーーーーー寒かった。そしてすごい人。最終日よりは空いてるんじゃないかと思うけど。

肌や目は透き通るほどに澄んでいて、髪の毛や髭や背景がポワンとぼやけていて、鮮やかな色使い。美しい絵がたくさんありました。晩年には国に絵を買い取られたと人物紹介に書いてあり、生きているうちに絵が評価された、才能ある画家なんだと思いました。途中、モネのような筆使いの風景画などもあったのはびっくりしました。
中でも印象に残った絵は「ブージヴァルのダンス」と「草原で花を摘む少女たち」と「アネモネ」でした。前2作品は初夏や春を思わせる色使いでその温度まで伝わってきそう。「アネモネ」は晩年の作品で、筆遣いが大胆になってきたと解説でありました。大胆な中にも繊細な色使いだと思いました。

また、ルノアールの色をX線と赤外線で分析してあるコーナーもありました。分析結果によると、初期の作品は、たとえば同じ緑色でもいろんな緑を使っていて、晩年になるに連れ、それぞれの色を一色しか使っていないということが判明したそうです。なんとも興味深い。

残念だったのは、初期の代表作の「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場」と晩年の代表作「浴女たち」がなかったことです。展示場内の解説映像で言ってたのになーちぇ。